中国製ギョーザの農薬中毒事件をマスコミが競って報道しています。
今、日本全国で中国製食品の売上げが大幅に減っているそうです。
私も、実は、昨日女房と買い物したときに「漬物も中国製なんだね」と
表示を確認して棚に戻したほどです。
JTは中国製ギョーザを全て回収。
天洋食品全製品リストを公開。
飲食チェーン、すかいらーくは中国製の食材を今後一切使用しない方針。
企業は安い中国製品を輸入して利益を上げようとしている。
これを機会にもっと日本の食糧自給率を上げなければ。
中国では禁止されている農薬を未だに使って野菜を作っているところがある。
私は、いつも、このような過熱気味のマスコミの報道が気になります。
中国製食品がすべて農薬に汚染されているかのような
イメージをつくりだそうとしているようにも思えます。
しかし、今日あたりから、報道の内容に変化がでてきました。
天洋食品 工場で農薬混入、否定 ギョーザ事件で会見当局も『問題なし』(東京新聞)
メタミドホスの保管記録なし 製造元で双日が確認(共同通信)
毒ギョーザ殺虫剤混入、人為的か(スポーツ報知)
そして・・・
ギョーザ回収 JT株、公表2日前に急落(読売新聞)
JTの株価は年明け以降下落傾向で、16日に2万円、22日にも2万9000円下がった。
JT株はもともと値動きが小さく、04年以降は緩やかに上昇を続けていたが、
自主回収を公表する30日までの1月の下落率は
東証株価指数(TOPIX)の6・5%に対し12・5%。
目立ったマイナス材料がない中での値下がりは、市場関係者の間でも不審を呼んでいた。
株の売買で、いわゆる「空売り」といって、値下がりを予想して
売り注文を出し、利益を得るという手法があります。株数が多ければ莫大な利益になります。
これは何者かによる「薬物混入事件に発展する可能性もでてきました。
・・・だとすれば、長引くかもしれません。
こんなことは、想像したくもないことですが・・・。
ひょっとして、誰かが、中国製ギョーザに農薬を故意に混入し、この事件を
起こすことで利益を上げようと思った人たちがいたのかもしれません。
あるいは、日本と中国の関係悪化を図る人たちがいたのかもしれません。
もし、そうだとすれば、これはかなり‘悪質’です。
ともあれ、過熱気味の報道に、私たちはなんとなく乗せられてしまう風潮がよくあります。
マスコミは、一般受けする報道を、どの局も同じように集中してやります。
考えてみれば、中国製の食品が野菜すべて農薬に汚染されている・・・なんてことが
ホントにあるでしょうか?
・・・そんなことはない、でしょう。
冷静に、普通に考えれば、誰にでもわかること。
そんな報道に、浮き足立って行動をしてしまうと、どうなるでしょうか?
・・・大切な中国と日本の関係が、ただ悪化するだけです。
食料自給率を上げることはまた別の話。国の政策の問題でしょう。
冷静に、冷静に・・・・、事実をよく知って、
マスコミの報道などに簡単に乗せられないようにしなければ。