昨日の夜、NHK「クローズアップ現代」を見ていました。
秘められた能力を引き出せ 〜広がる知的障害者の雇用〜
これまで障害者の中でも最も就労の難しかった知的障害者の雇用が、
今急速に伸びている・・・というタイトルでした。
ユニクロの店員をしている人、老人介護の現場で働いている人 の紹介がありました。
介護の現場では、お客様は、おじいちゃん、おばあちゃんです。
動きはおそいのがあたりまえ。
そのことにイライラしていたら仕事はつとまりません。
50歳という彼は、今までいろんな仕事をしてきたけど長続きしなかったそうです。
でも、今、おじいちゃん、おばあちゃんのペースにニコニコと対応しています。
そう、「安心感」を与える能力が彼にはあるのです。
おじいちゃん、おばあちゃんたちは、彼の言うことを一番よく聞くそうです。
いい話でした。
「おばあちゃん、散歩に出ようか」 うちのおばあちゃんに声をかけます。
お化粧をして、着替えて、洗面所に行って、お部屋を行ったりきたりして・・・、 実際に玄関を出て歩き始めるまでに、1時間〜2時間ぐらいはかかります。
去年なくなったおじいちゃんも含めて、もう一年以上も付き合ってきた私は、 おかげさまで「相手の時間に合わせる」という能力がついてきたのかもしれません。
「速く、正確に・・・」
私も含めて、ビジネスの世界で生きてきた人は、
そんな価値観が染み付いています。
それはそれでとても大切なことだと思います。
「いつも笑顔で迅速な対応」・・・福岡ホームサービスの経営理念の一つです。
でも、人とお話しするときは「相手の時間に合わせて」といつも思っています。
人それぞれ、時間の流れが違うのですから。