先日の日曜日のお話です。

昨年11月に亡くなったおじいちゃんの百か日の法要で
女房の里、豊前市にいました。

法要が終わり、お墓参りを終えて、
親戚一同に会して昼食となりました。
近くのお寿司屋さんからの仕出し料理と
豊前海でとれたての殻つきの牡蠣を炭火で焼いてくれました。
美味しかったです。
ついつい、お酒も重ねてしまいました。

宴も終わり、少し横になった後
外に散歩にでようとした頃、電話が入りました。

「福岡ホームサービスさんですね。」
「はい、そうですが・・・」
名古屋からでした。
聞けば、福岡市内のある中古パソコン店にあるパソコンを
今日中に名古屋まで運んできてほしいとのこと。
「今日中に！　名古屋まで？」
「実は名古屋から乗り換えて1時間ぐらいかかるところですが・・・」
「それは急がなくてはいけませんねぇ」
「はい、そうなんです」
何があったか、わかりませんが、ずいぶん困っている様子でした。

夕方の５時前。豊前から福岡市に戻って・・・
名古屋行き最終の新幹線は８時。・・・車ですぐ動けば、なんとかなる時間でした。

詳細は事務所にファックスを送るとのことです。

「今から名古屋に行って来るよ。泊まりになるから明日の午前中に帰ってくる」

「ダメよ。お酒飲んでるでしょ！」
「いや、もう醒めてるよ。」
「何言ってんの。ダメ、絶対ダメ！」
「じゃ、邦子さん。福岡まで、送ってくれないか？」

親戚を近くまで送るというので酒を飲んでないはずの邦子さん。
他の人が送ることになって、一口飲んでしまったそうです。

「じゃ、ダメか・・・」
せっかくの依頼でしたが、お断りすることにしました。

電話を入れると
「それは困ります。実はそのパソコンのデータを今日中に入れないと
工場の生産ラインが止まってしまうのです。膨大な損失になります」
私をあてに、もう動いているとのこと。
「なんとかしてください」と引き下がりません。

大変な事態です。

しかし飲酒運転するわけにはいかない・・・。

「福岡の他の便利屋さんに電話してみてください。
それでもダメなら、また電話ください。なんとかします」
と言って電話を切りました。
福岡にいる登録スタッフか友人に依頼するつもりでいました。

・・・結局、それから電話はありませんでした。
他の便利屋さんが引き受けてくれたのでしょう。

『あ～、情けない』

相手が困って、助けを求めている時こそ、
「よし、なんとかしてやろう」と一肌脱ぐのが便利屋です。

それができなかった・・・。情けない。

「緊急の場合は、いつでもお電話ください」
と表明していることばの重みをあらためて感じました。

・・・お酒をやめることにしました。