自民党の総裁選挙がテレビで放映されています。 私の大キライな小池百合子も出ています。

今朝(13日)のニュースで、例の太田農水大臣(恥ずかしながら福岡市選出。東区ではありませんが)

「(検出された農薬は)中国製ギョーザ事件のギョーザに比べて60万分の1の低濃度。 人体に影響がないことは自信をもって申し上げられる。だから、あまりじたばた騒いでいない」

あ〜、この男もバカですね。食に対する国民感覚をまったくわかっていない。 次回の選挙で落選ですね。これを自業自得と言います。

政治の話など、あまりブログに書かない私ですが、・・・書いてみることにしました。

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先日、「ルポ貧困大国アメリカ」(岩波新書)を読みました。

著者は堤未果さん。ジャーナリスト。
ニューヨーク911事件が起こった時、野村証券に勤めていて、隣のビルで働いていたそうです。
参議院議員、川田龍平氏の奥さんでもあります。

アメリカの現状はある程度知っていたつもりですが、かなり衝撃的でした。

 

 かつてのアメリカがそうであったように、日本でも中間層のサラリーマンが国を支えていた時代には、大学を出れば就職、そして結婚し、家庭を持ってマイホームを購入、退職したら年金暮らしが待っているという「一億総中流の人生計画」が存在した。

 だが、「規制緩和」「民営化」「自己責任」などのキーワードと共に加速していった流れの中で、日本の中間層にいた人々は過労死やリストラの犠牲となり、「ワーキングプア」「ネットカフェ難民」「医療制度の崩壊」「派遣社員」「教育格差」などの言葉がメディアにあふれるようになったのだ。
 
 日本も小泉、安倍内閣の下で民営化が進められ、社会保険庁や介護施設、刑務所などが次々に民営化の流れに組みこまれている。だが、「役所がひどいから民営化」という安易な考えが危険であることを、取材した多くのアメリカ人から警告された。

 アメリカンドリームという言葉に非常に弱いアメリカ人は、自由や競争=誰にも与えられる機会の平等だと思い込むふしがある。

 安易に民営化を支持したために、決して手をつけてはいけない医療や暮らし、子供たちの未来にかかわる教育が市場に引きずりこまれてゆくことにブレーキをかけられなかったのだと彼らは言う。国が国民に対して持つべきこれらの責任を民間にスライドさせてしまうことが、いかに民主主義を破壊するかに気がつかなかったのだ、と彼らは言う。


 アメリカの今の現実・・・「ひどい!」 のひとことです。

●アメリカ国内のワーキングプア・・・3650万人(2006年米国勢調査)
これはアメリカの人口の14%にもなります。

もっとも、日本のワーキングプアも、1000万人と言われています。
NHKの調査でくわしいことがわかります。

●世界一高い医療費で破産する中間層

ごく普通の電気会社の技師として勤めていたホセ氏、2005年に破産宣告
「原因は医療費です。2005年の初めに急性盲腸炎で入院して手術を受けました。たった一日入院しただけなのに、きた請求書は132万円。会社の保険ではとてもカバーしきれなくてクレジットカードで払っていくうちに、妻の出産と重なってあっと言う間に借金が膨れ上がったのです」

全米医学生協会(AMSA)のジェイ・パット会長
「民主主義であるはずの国で、持たぬものが医者にかかれず、普通に働いている中流の国民が高すぎる医療保険料や治療費が払えずに破産し、善良な医師たちが競争に負けて次々に廃業する。そんな状態は何かが大きく間違っているのです」

●そして、貧困のために、しかたなく、軍隊にはいる若者たち、しかし思うほどの収入も
保障も得られず、イラクで戦死しなかった者も、体も心もボロボロになってしまいます。

無抵抗な一般市民を殺害したおぞましい経験や、24時間敵がどこにいるかわからない緊張感にさらされた精神的ダメージ、両親の呵責、大義のない戦争に加担しているというストレスが、兵士たちの心を壊していく。

これらの帰還兵の多くが重度の薬物やアルコール依存症に陥り、駐留期間中および帰国後の自殺率が上がっている。

マンハッタンの帰還兵センターのティム・レイバン氏
「若者たちが誇りをもって、社会の役に立っているという充実感を感じながら自己承認を得て堂々と生きられる、それが働くことの意味であり、「教育」とはその為に国が与えられる最高の宝ではないでしょうか? 将来に希望を持てる若者を育てていくことで、国は初めて豊かになっていくのです。学びたいという純粋な欲求が、戦争と引き換えにされているのは、間違いないのです。」


この本には、他にも様々なアメリカの現実をルポした記事が掲載されています。
みなさんも、ご一読をお勧めします。


 思えば、「自民党をぶっ潰す」と登場した頃の小泉首相は、多くの国民から喝采を浴びました。

・・・しかし、それから7年がたちました。

 竹中氏とタッグを組んで進められて来た「構造改革」「民営化」の流れは、まさに
上記のような、アメリカ化の流れだったことが、多くの人が気がつき始めているのではないでしょうか。

 「民ができることは民に」と叫び、そして「私は命をかける!」とまで言った「郵政民営化」も、
結局、アメリカの「年次改革要望書」通りだったことも、わかってきました。


 このあたりのことは『拒否できない日本』(関岡英之著 文春新書)に詳しく書いてあります。
 政治評論家の森田実氏もホームページで訴え続けています。

 つまり、小泉の言う「構造改革」はアメリカの言いなりにやっただけのこと・・・でした。多くの人たちを殺傷し続けているアフガニスタンとイラクの戦争への協力も、アメリカの言いなりだったのです。

 私たち多くの国民は、マスコミにあおられ、だまされ続けてきたのです。
 「改革」という耳障りのいい言葉に、惑わされて、「まちがった選択」をしてきたのです

 もう、いいかげん、多くの日本人が気がついていい時期かもしれません。 

 「小泉改革の流れを止めてはいけない」という小池百合子なんかににだまされてはいけないのです。
 

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