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★便利屋つれづれ日記★ vol.50
メインコンテンツ:「あるお得意様」
2012年10月1日発行
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著者へのメール minoru88@s7.dion.ne.jp
9月は今日で終わり、メルマガを発行するぞ、と気合を入れていた
のですが、買物に付き合ったり、日常の生活に流されてしまって、パ
ソコンに向った時は、日付が10月1日となっていました。
9月の気候変化は急でしたね。上旬はまだまだ暑いなと思っていた
ら、台風の通過とともに、朝夕はめっきり涼しくなり、やがて彼岸花
も咲きはじめ、もう長袖を着ている人が多くなりました。
皆さま、お元気でしょうか。季節の変わり目です。体調を崩さない
ように気をつけてくださいませ。
私はちょっと突き出たビール腹をさすりながら、この秋、ダイエッ
トを考えています。
では、今日のメルマガは9月をふり返って・・・。
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「お得意様」
何度もご依頼をいただく「お得意様」という存在は本当にありがた
いものだと思います。
弊社でも、お得意様からのご依頼は、ご新規の依頼を差し置いても
対応するようにしています。
9月は、6年ぶりのお客様からの依頼があったりで、半分以上がお
得意様からのご依頼でした。
■「あら、ちょうどよかったわ」
7年前、便利屋をはじめた頃のお話です。
その頃仕事の依頼はほとんどなく、手作りのチラシを持って、毎日
毎日配り歩いていました。ポストに入れたり、呼び鈴を押して、挨拶
したり、声をかけたりしながら・・・。
「押し売りはお断りよ。」と、話も聞いてくれなかったり、犬にほ
えられたり・・・、何度かめげそうになりながらも、チラシを配り歩
く日が続きました。
そんな中、早朝、すぐ近所をポスティングしていたら、ある家で、
年配の女性が庭の掃除をしていました。
「おはようございます。便利屋です。お困りのことありませんか?」
「あら、ちょうどよかったわ。網戸2枚張り替えてくれない?」
「はい、いいですよ。では今からやりましょう」
網戸を外して、わが家に持って帰り、(その頃は倉庫や作業場も
なく、狭いわが家でなんとかやりくりしていました)午前中に張替
えを終えました。
依頼が続きました。格子戸をつけたり、ドアの修理をしたり、お
お掃除をしたり、さらに近所のお客様も紹介していただきました。
1年ほど続いたでしょうか。 でも、それから、ぱったりと依頼
が途絶えてしまったのです。
■「有馬さん。覚えてる?」
それが、先月9月。「有馬さん。覚えてる? 私。○○よ。」と
電話がかかってきました。
もちろん覚えています。
「あ~、○○さん。お久しぶりです。」
「有馬さん。まだ便利屋やってるの?」
「はぁ、なんとか続けてます。」
「しばらく留守してたら、シロアリにやられてね。ナントカならん
かしら?」
「はい。わかりました。なんとかしましょう」
シロアリは何度が挑戦しましたが、自分ではなかなか難しいものです。
近所の専門店に依頼して駆除をやってもらいました。
■「もう長くないから」
久しぶりに会った○○さん。すっかりやせていました。
「ずいぶん。スマートになられましたね」
「やせたでしょ? 私、この前まで入院してたの。すい臓ガンでね。」
「あら~、大変でしたね。」
88歳になる○○さん。何度か入退院をくり返していたそうです。
「私も、もう長くないから、せめてこの家だけはなんとか残しておこ
うと思って・・・」
娘さんと息子さんは時々、家に泊まりに帰ってくるそうです。
シロアリでやられた二階の床の張替えを依頼され、また網戸を二枚
張り替え、他にも小さな仕事をいただきました。
仕事が終わると、お茶をいただきながら、毎回1時間以上もお話を
聞きました。
戦争時代のこと、息子さんや娘さんのこと、お孫さんのこと・・・。
■「また、うかがいます」
全ての仕事が完了した日、○○さん、少し寂しそうに、
「有馬さんも忙しそうだけど、また、お茶飲みにおいで」
「はぁ、ありがとうございます。また、伺います」
来月になったら、また、たずねてみようと思ってます。
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