できるだけ不用品を安く処分

ここニ週間ほど、不用品の処理の仕事が続いています。

食器棚から靴箱、古い掃除機やラジカセ、そして本・・・など等。
そのまま東区蒲田にある東部清掃工場に持っていくのがほとんどです。

便利屋の場合は、リサイクルできる物を依頼されることはあまりありません。
それでも、買い取りできそうなものがあれば
その分、できるだけ、見積もり金額をお安くするようにしています。

３００冊以上の本の処分を依頼されました。　

市のゴミ処理は「重さ」単位で支払う金額が決まります。
現在の処理料は、１００キロで１，４００円。

途中で、本のリサイクル屋「ブックオフ」に寄って、
売れそうな本だけ１００冊ほど選び、買い取りをお願いしました。
古い本汚れた本雑誌などは、買い取ってもらえません。

待つこと１０分、査定の結果は・・・

「買い取りできるのは７７冊です。金額は１，３８０円になります」

・・・一冊２０円ぐらいですね。

東部清掃工場での支払いは２，４００円でした。

本は重いです。

便利屋をスタートした頃の失敗談です。

「明日大阪に引越しするので不用品を引き取ってもらえませんか？」
九産大の学生さんでした。

ベランダに２ドアのボロボロになった冷蔵庫がありました。

「この冷蔵庫は５０００円ですね」と私

香椎のベスト電器に持って行きました。・・・そしたら

「リサイクル料金４，８３０円と配送費が２，１００円いただきます」

えー！　７０００円！

配送費というのは販売店がメーカーに配送する費用ということでした。

※冷蔵庫、洗濯機、エアコン、テレビはリサイクル指定品です。
詳細は⇒http://www.nikotama-kun.jp/kurashi_gomi_kaden.htm

こちらも便利屋を始めた頃の失敗談。

若宮の一人住まいの年配のご婦人から、
「亡くなった主人のもの捨てたいので・・・」という依頼

「他に捨てたいものがあれば、いいですよ。ついでに持っていきます」

「じゃ、これいいかしら」

「いいですよー。」　　ついついやさしくなってしまいます。

小さなダンボールの箱に入っていたものは‘消火器’でした。
消費期限が１年以上も過ぎてました。

東部清掃工場の不燃物棟で投げ込もうとしたら、
「消火器はダメですよ」
「じゃあ、埋め立てですか？」
「いや、市では引き取れません。ここにに連絡して・・・」

表示の「福岡市防災協会」に連絡すると
「引き取り業者を紹介します。こちらに電話してください」

また電話したら、引き取り料金は・・・１５００円でした。

金庫は・・・勘弁してください

入居半年で転居する方からの依頼でした。

「まだ買って半年なんですけど、処分お願いします」

依頼された中に、大型の耐火金庫がありました。
高さ９０センチ、重さは８０キロ以上あるでしょうか。
おそらく購入時は１０万円以上したでしょう。
早速、買い取り屋さんに電話したのです。ところが・・・

「金庫は・・・勘弁してください」

「まだ新品同様です」と伝えても・・・「ダメ」でした。

他の店でも、
「金庫は買い取りできません。逆に処分のお金をいただくことになります」

耐火金庫は重いのですが、鉄くずでも売れません。
というのは、分厚い壁の中身は・・・セメントだからです。

なんとか見積もりに来てもらった買取屋さんに、しつこく交渉の末、
やっと無料で引き取ってもらいました。

家具や家電で買い取りできるのは、
製造後３年以内のもの、デザイナー家具など・・・です。
それでも買った値段に比べたら、買い取り金額は微々たるものです。

事情が許せば、モノは長く大切に使うほうが、やっぱり一番いいのでしょうね。

市の清掃工場にゴミの搬入に行きます。まず、不燃物棟から、そして燃えるゴミの棟へと回ります。
この不燃物棟、けっこうチェックが厳しいのです。

「コタツの電熱器だけ外してください」
「家電製品はコード外してください」
「外したコード、陶磁器やガラス製品は‘埋め立て’に持っていってください」
「バイクや自動車の部品は受け付けません」

ということで、結局、‘燃えるゴミ’と‘燃えないゴミ’それに‘久山の埋め立て場’
と、３箇所まわることになります。バイクの部品は鉄くず屋さんにもっていきました。

福岡市では月に一度「燃えないゴミ」回収の日があります。
私の地区は第三火曜日。しかし、この時は、家電製品のコードを外したりしないし、
陶磁器やガラスも一緒に袋に入れて出しています。

その分、清掃工場で燃えないゴミの選別作業をしてくれているのです。大変です。

　福岡リサイクル事情を読んだ方から、数件のお問い合わせをいただきました。
そこで、以下整理してみました。

●通常の福岡市のゴミ回収では受け付けてくれない不要品は以下の通りです。

【リサイクル指定家電製品】⇒　リサイクル料金と引き取り料金等が必要です。

　・冷蔵庫（170L以上） 7,980円←4,830円＋3,150円　　　　　※3,150円は出張引取り料金
　・テレビ （中型以上）　 5,985円←2,835円＋3,150円　　　　　　　　店頭持込1,575円
　・洗濯機 　　　　　　　  5,670円←2,520円＋3,150円
　・エアコン 　　　　　　　 5,775円←2,625円＋3,150円　
 
  ・パソコン・液晶ディスプレイ　3,150円　　　※2003年以前に製造されたもの
　・ブラウン管ディスプレイ　　　4,200円　　　 回収料金は上記金額に加算されます。

 　※パソコン・ディスプレイは各メーカーに直接持っていくか送るのが原則です。　　

　　　ベスト電器　⇒　リサイクル料金のご案内　

•   2009年4月より　「衣類乾燥機」と「液晶型テレビ」もリサイクル指定家電品になりました。

　　　福岡市役所　⇒　家電リサイクル法対象商品の追加

• ワープロ専用機・プリンターなどは「燃えないゴミ」に出せます。 　

【粗大ゴミ】
　ベッドなどの粗大ゴミの出し方　⇒　粗大ゴミ受付センターに電話092-521-1153　
　300円、500円、1,000円の粗大ゴミ処理券をコンビニなどで購入します。
　（福岡市役所　⇒　粗大ゴミの出し方　）

【その他】

　・車・バイク・ピアノ・タイヤ・バッテリー・農機具・ＬＰガスボンベ、
　・消火器・中身が入った灯油缶・塗料缶・農薬・トナーなど

　これらは購入した販売店か「専門の処理業者」に持っていかなくてはなりません。

　※それぞれ処理料金を支払うことになります。

　こうやって整理してみると、ゴミ捨てに手間とお金がかかる時代になりました。
　しかし、ゴミの減量と資源保護のためには大切な法律なのでしょう。
　
　リサイクル法についての各説明です　
　（福岡市役所　⇒　環境・ゴミ・リサイクル）