昨日は妻の邦子さんの仕事がお休みだったこともあって、
ちょうど仕事が入っていたハウスクリーニングを手伝ってもらいました。

以前「私は手伝いませんよ」と言っていたのですが、昨日は機嫌がよかったようです。

畳の拭き掃除一部屋とワックスがけを二部屋、それに風呂釜の掃除でした。

朝10時に始めた仕事が順調に進んで、最後の畳の拭き掃除も終わりかけの頃、
邦子さんがそこの奥様とおしゃべりを始めました。

『おいおい、もう昼過ぎたよ。早く終わって帰ろう』と内心思っていると、

母親の介護の話や得意の鉢植えの花の話・・・など等、
拭き掃除の手を止めて、すっかりそこの奥様と話が盛り上がっています。

私は横で一生懸命たたみを拭いて、道具の片付けをしておりました。

「・・・じゃ、この鉢植えの花の台をプレゼントしましょうか？」と邦子さん。
「・・あら、そう。まあ、うれしいわ。でもだいじょうぶですよ。買いますから」

私にはちょっと気難しそうだった奥様はニコニコしながら話しています。

結局、仕事が終わって、近くで可動式の鉢植えの花の台を二つ買って届けてきました。

「あの奥様、喜んでた？」
「そうね。お礼にお菓子をいただいたわ」

今日、その奥様から電話をいただきました。

「昨日はとてもきれいにしていただいて、ありがとうございました」
「あ、いいえ。こちらこそありがとうございました」
「また次もお願いします。・・・あのう、奥様に・・」
「はぁ」
「奥様に、ぜひ差し上げたいものがありますので。
　時間のある時でけっこうです。おいでいただきたいのですが」
「・・あ、ありがとうございます。伝えておきます」

おしゃべり好きの邦子さんのおかげで、お得意様が増えたようです。